電装設計・工事データ図表集 | |||||||
電源装置 | 遮断器 | 電線貫通金物等 | 電動機 | 電 線 | 照明・船灯 | 航海機器 無線機器 |
機器取付 け用材料 |
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船舶の電装設計工事データ図表集は、平成13年3月に初刊が刊行されて以来、10年以上にわたって会員事業者間で有効に活用されてきました。 刊行当時、高度な情報処理技術、デジタル化技術、衛生通信技術等の最先端技術が船舶電装のあり方に大きく影響を与え始めていました。 操舵室周辺の電子機器は増加の一途をたどり、電気設備等の高度化を招くこととなった。このような社会技術背景を元に、電装設計工事の合理化と信頼性向上を目的とし、更に時代の要請として、電装設計工事データ図表集が刊行されました。 それから13年が経過し、この間、大型船には船舶自動識別装置(AIS)の搭載が義務付けられ、また、電子海図表示システム(ECDIS)が標準装備されるなど、航海計器や無線機器の高機能・多機能化が進むと共に、電源システムとして、重要航海計器向けの無停電電源装置、電気推進用インバータ等の半導体電力変換装置が広く採用されるようになりました。 内航向けの小型船舶では、電池の電力を動力として航走する電池推進船が登場し、また、漁船では省エネを目的としてメタルハライドランプに代わって大型LED式集魚灯の採用が進むなど、制御や通信といった小電力の領域のみならず高出力・大電流用途にも半導体製品が導入されるようになってきました。 電装工事材料においても、従来型のネジ留め端子台に加えてスプリング式コネクタや差し込み型コネクタなどが普及しており、電気工事の簡便化・合理化が推し進められています。 このように電装工事の合理化が進む一方で船舶に搭載される電気機器の機能は益々多様化しており、電装設計と工事に携わる技術者には、低コスト化と同時に知識・技能の維持向上及び電装工事対する品質向上が強く求められるようになってきています。 この要請に応えるため、平成25年度事業として各分野の専門家にご参集していただき、電装設計・工事データ図表集の改訂作業を行いました。 改訂にあたり、電気設備等の各種性能表や要素を最新のデータに更新することはもちろんのこと、必要に応じて解説や計算例を加えるなど、内容の充実度を高めることに注力しました。 本図表集が会員事業者に活用され、我が国の船舶の安全と経済運航に寄与されれば幸いです。 本図表集の作成にあたり、(公財)日本財団から助成金を頂戴したことを記し、改めて深甚なる感謝の意を表します。また、執筆や編集に多大なるご協力を賜りました本協会会員、機器製造企業、関係官庁、協会事務局の専門家各位に敬意と謝意を表します。 |